「つくばリトリート2024」に参加し、実験系研究データに関する研究データ管理システムの在り方について議論しました(2/5 – 2/6/2024)

2024年2月6日

2023年10月に宝塚市で開催された「宝塚リトリート2023」に続き、AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業 プラットフォーム連携チームの取組の一環として、実験系研究データを主対象とした研究データ管理システムの在り方についてディスカッションを行いました。

2回目となる今回は、つくば市にある理化学研究所バイオリソース研究センター (RIKEN BRC)を会場として、連携チーム代表の理化学研究所、同研究データエコシステム構築事業を統括する国立情報学研究所、東京大学、名古屋大学、大阪大学、また産業技術総合研究所から計20名が参加し、2月5日~2月6日の2日間にわたり議論を行いました。

実験系研究データが主題であることもあり、コアファシリティ機構からは2名が参加し、加えて産業科学研究所総合解析センターの鈴木先生とコアファシリティ機構の永田先生にお願いし、それぞれ「有機合成研究における研究フローと電子実験ノートの活用」と「有機合成研究における研究フローと研究データ」という演題で、共用機器を多く利用される有機合成研究における研究フローと研究データの管理に関してオンラインでご講演を頂きました。

これらの実際の実験系研究者の研究プロセスを、研究データ管理サークルの大多数を占める情報系の先生方と共有しながら、どのように研究データ管理システムが機能し、さらには研究プロセスを支援していくかーという点について活発な議論が行われました。会場となった理研バイオリソースセンターの桝屋 先生(統合情報開発室 室長)からも、実験系の研究者としての立場から貴重なご意見を頂きました。

これらの議論を通して、実験系の研究データ管理のモデルケースとして、多くの研究者が同じ分析機器を使い、同じフォーマットの研究データが生み出される「コアファシリティ」が良いとの結論に達しました。

理研バイオリソース研究センターででの議論の様子。当日は雪模様となりました。