2023年9月7日に、X線分光撮像衛星(XRISM)が種子島宇宙センターからH-IIAロケットによって無事に打ち上げれました。このX線天文衛星にはX線観測機器としてX線CCDカメラ(Xtend)やマイクロカロリメータ(Resolve)が搭載されていますが、熱雑音を減らし高い感度や分解能で動作させるため、軌道上で液体ヘリウムで冷却されています(設計持続期間~3年)。これらの機器の液体ヘリウム冷却に関する地上試験に必要な大量の液体ヘリウムを、本機構低温科学支援部門がJAXAから提供されたヘリウムガスを液化することで供給しました。
この貢献に対して、JAXA XRISMプロジェクトオフィスより、感謝状を頂戴しました。XRISM衛星は順調に動作しており、2024年3月には定常運用に移行し、天体観測を始めており、様々な観測結果が得られつつあります👍。
なお、この取組は、低温科学支援部門(旧低温センター)によって現在進められているヘリウム液化支援事業の端緒となりました。