大学ICT推進協議会(AXIES) 2023年度年次大会において「阪奈機器共用ネットワークの地域連携を活用した研究データエコシステムの基盤形成」について発表が行われました。

2023年12月15日

名古屋国際会議場で開催されました大学ICT推進協議会(AXIES) 2023年度年次大会(令和5年 12/10-12/12)において、コアファシリティ機構が機器共用の地域連携である阪奈機器共用ネットワーク大阪公立大学奈良高専・大阪大)の枠組を活かして本学附属図書館・サイバーメディアセンターと協働で進めている研究データ集約・配信システムの協働構築について、オープンサイエンス推進室・附属図書館 研究開発室の甲斐准教授から発表がおこなれました。

実行委員会企画セッション(共催:研究データエコシステム東海コンソーシアム)
研究データエコシステムの構築に向けた地域コンソーシアムの形成
2023/12/15(金)9:30-11:00 @ E会場(2号館 展示室211)

阪奈機器共用ネットワークの地域連携を活用した研究データエコシステムの基盤形成
甲斐 尚人(大阪大)

研究データエコシステム東海コンソーシアムの設立について
松原 茂樹(名古屋大)

研究データエコシステム東海コンソーシアムの事業内容について
青木 学聡(名古屋大)

北陸ファシリティ・技術人材ネットワークのこれまでの取り組みとデータエコシステムの可能性
長井 圭治(金沢大)

大学間連携による研究データ管理体制構築:海外の事例
南山 泰之(国立情報学研究所)

阪奈機器共用ネットワークは、機器共用を介した地域連携であり、2019年に大阪公立大学(当時 大阪市立大学)・奈良工業高等専門学校・大阪大学の3つの機関が、それぞれの強みを活かし、連携・協働を通した研究支援の強化・研究力の向上・人材の協働育成を行うことを目的に発足しました。文部科学省 令和元年度「先端研究基盤共用促進事業(研究機器相互利用ネットワーク導入実証プログラム(SHARE))」(事業期間2年)に採択され、協働で同事業を実施いたしました(事業内容についてはこちらをご覧ください)。同SHARE事業の成果を、事業終了後も共有・活用してゆくため、2020年に3機関で協定を締結し、同ネットワークとしての連携・協力を現在まで継続しております。

研究機器の共用だけでなく、研究データの流通・利活用についても連携・協働を進めるため、本機構も参画する「AI 等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」(統括 国立情報学研究所)のユースケース創出支援(公募)に採択されました(大阪大学で構築・運用している小規模分析室向け測定データ集約・配信システムを大阪公立大学・奈良高専にも導入)。これらを通して、機器の共用だけでなく測定(研究)データのマネージメントに関する連携も進めています。