科学機器リノベーション・工作支援センターと低温センターはコアファシリティ機構に統合・改組されました。本学の研究力向上に貢献していきます。
本学が世界と伍する高い研究パフォーマンスを発揮するためには、研究者が研究に専念でき、またより優れた成果を得られるよう、研究基盤や研究支援体制の全学的な整備・強化が不可欠です。これを限られた資金やリソースで実現するためには、全学的かつ戦略的な企画・統括・調整が必要であることは言うまでもありません。これらの役割を担っていく全学組織としてコアファシリティ機構を令和5年4月に設置しました。
本機構では、全学的な機器共用の推進や工作支援を担ってきた科学機器リノベーション・工作支援センターと、低温科学に関する支援の中核である低温センターとを統合し、更にコアファシリティ推進室の機能も統合させて、①共創利用支援部門、②工作支援部門、③低温科学支援部門、④データ利活用DX化支援部門、⑤研究支援人材育成部門の5部門を設置しています。また、部局の技術支援部門との連携を図っていくため⑥技術支援センターも新設しております。
両研究支援センターの統合と3部門・1センターの新設を通じ、統合的な研究支援体制を構築していき、これまで培ってきた学内部局との連携協力を更に強固なものとし、統合のシナジー効果を活かした研究支援・人材育成・共創推進を進めることで、「OUエコシステムを駆動するエンジン」として、豊かな研究成果を生み出す原動力となることを目指していきます。
お知らせ
各部門について
共創利用支援部門
学内各部局との密接な連携のもとに、全学機器共用を推進しています。また、共同利用が可能な設備機器の有効利用に向けた環境整備・推進のための企画立案・調整・総合支援を行っています。
工作支援部門
教育・研究に必要な機械工作・ガラス工作に関する受託工作支援のほか、機械工作ステューデントショップ(自身で工作作業ができる開放工作室)の運営や各学科からの委託を受け学生実験の一環として工作実習を行っています。
低温科学支援部門
低温にかかわる教育・研究に不可欠な液体ヘリウム、液体窒素を学内に安定・安価に供給し、安全教育も行っています。また、公的研究機関や民間企業へのヘリウム液化事業にも取り組んでいます。
データ利活用DX支援部門
研究DXによる研究プロセスの変革のための基盤整備やデータ利活用によるデータ融合科学といった新しい研究分野の開拓の支援を行います。
研究基盤人材育成部門
研究支援の中核を担う技術職員等の高度な技術を持った研究支援人材の育成やキャリアパス形成の支援を行います。
令和6年度の研究・教育支援人材向け研修の開催日程(7/2/2024)
技術支援センター
本学の各技術部との連携や、将来的な技術職員増員に際して部局横断に戦略的・機動的配置を可能とするプラットフォーム機能を担います。
旧コアファシリティ推進室
共用機器の共創利用促進や、研究DX技術の活用や研究支援人材の育成、研究支援キャパシティの拡大や研究創発支援の強化などを通して、本学が目指す「社会変革に貢献する世界屈指のイノベーティブな大学」の実現を支える優れた研究支援体制の整備・強化を図ることを目的としています。